「…なんやあいつ…」 「廉…」 Bに落ちたことをやっぱり気にしてるんだ…きっと。 だからあんな暗い顔したんだよ、多分…。 「…しゃーない。行く?」 「え、あぁ…遠慮しとくよ。ごめんね」 「ええねん。また行こや♪」 そう言うと、いつの笑顔で坂本は自分の席に戻っていく。 あたしは申し訳なさそうに顔を下に向けた。 今日はなんか気分が悪い。 自分の判定表がAで嬉しいけど、なんだか胸がモヤモヤする。