「せいくん・・・桜綺麗だね・・・」

「そうだな。
 なぁ、千優梨まだあの夏のとこ覚えてんの?」

せいくん?どうしたんだろ

いきなり・・・

「忘れようと努力してるよ・・・。」

その瞬間私の頬に涙が溢れた。

「千優梨、泣くな
 無理しなくていいんだ・・・。」

優しい言葉をかけられると

辛いんですよ。先生・・・。

「あ、ありがと・・」

「おう」

また頭を優しく撫でてくれた。

「せ、せいくんはどうしてやさしいの?」

聞いちゃった・・・。

「なんでかぁ・・・」

「ごめんねいきなり」