「どうして‥正直先生が知っているの?」


「僕は‥前からみゆき先生のことを知っていました。就職先の主任だとは知らなかったけど‥。もうあの男に会わないでください!」


正直先生は私の手を掴んでいない方の手を、苦しそうに自分の膝に置いた。


「‥ね、ねぇ!わかったから!無茶しないで!」


私がそう言った瞬間、正直先生が私を抱きしめた。


‥というか、正しくは私に倒れてきた。


「ちょ、ちょっと!正直先生!?大丈夫?しっかりして!?」


正直先生の体はひどく熱かった。