ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「ううん、何でもない!じゃあ私、帰るね。お大事に。」


私の呟きが聞こえたのか、どうなのか‥。


私はその場に居たくなくて、正直先生に背中を向けて歩き出した。


「えっ!?待ってください!送っていきますから!」


「‥風邪が移るから近寄らないで!」


正直先生の顔を見ないまま、私はキツイ口調で言った。


‥私、何を期待してたの?


あんな掴み所のない謎だらけの元エリートの年下の新人保育士に。