ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「あ、もしもし?正直先生?美和です。具合はどう?」


‥はぁ?


私がポカンと口を開けている目の前で、美和先生がニコニコと正直先生と話し始めた。


「ううん、仕事のことは気にしないで?それでね、正直先生って一人暮らしでしょ?スポーツ飲料とか届けに行ってもいいかな?」


話の雲行きが怪しくなってきたのを感じて、このまま帰ろうと立ち上がってみたけど‥。


私の携帯が美和先生にガッチリと握られているわけで。


私は諦めて、小さくため息を付きながら再び椅子に座った。