ラブ・ストーリー~可愛くない女~

慎也の細くて長い指が、私を快楽へと導く。


「‥んっ。」


ホテルのパリッとしたシーツが火照る肌に冷たく絡む。


「‥みゆき先生‥愛してるよ。」


耳元で慎也の甘い囁きが聞こえる。


慎也に「みゆき先生」と呼ばれると‥日頃の自分をぶち壊してくれるような気持ちになる。


でも‥慎也には私よりも大切な家族がいて‥。


私への『愛の言葉』は‥偽物でしかない。