ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「‥どうした?浮かない顔して。」


私は高級ホテルの最上階のバーカウンターで、ぼぉっとカクテルを眺めていた。


「え?別に‥。ちょっと疲れてるだけ。」


そう言って、私はカクテルを一口飲んだ。


「主任の仕事、大変なのか?」


隣で私を静かに見つめる、スーツ姿の慎也が言った。


「別に‥そうでもない。」


久しぶりに慎也に会えたのに‥今日はいつにも増して冷めている自分がいた。