ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「みゆき先生、おはようございます!」


子ども達の挨拶に混じって、正直先生の元気な声が聞こえた。


「お、おはようございます。」


私の強張った笑顔とは正反対の、正直先生の爽やかな笑顔が見えた。


「みゆき先生、昨日は‥」


正直先生の『昨日』という言葉に、思わずドキッとして‥。


私は持っていたファイルを思いっきり落としてしまった。