「‥みゆき先生!」


不意に名前を呼ばれて、私は振り返った。


「みゆき先生!あの、僕は‥何があっても、みゆき先生のこと‥守りますから!」


正直先生が真剣な顔をして言った。


「お、おやすみなさいっ!」


私に軽く頭を下げて、今度は正直先生が私に背を向けて歩き出した。


‥私を‥守る‥?


私はその場から動くことができず、小さくなる正直先生の背中を見ていた‥。