ラブ・ストーリー~可愛くない女~

“弱くない”と言ってしまった手前、引くにも引けず。


ひたすらマルガリータだけをオーダーする正直先生と、閉店の時間まで飲んでいた。


どんな会話をしたのか、あまりよく覚えてないくらい‥私は酔っていた。


「みゆき先生、送っていきますよ!」


フラフラ歩く私の腕を、正直先生が掴んだ。


BAR COCOROは職場とアパートの間にあるから、普通に歩いて帰れる距離なんだけど‥。


「だいじょーぶ。そこらへんの若い娘と違うんだから!一人で帰れます。」