ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「みゆきさんは“柑橘系”のさっぱりしたカクテルがお好きですよ。」


返答に困っている私の代わりに、康介さんが応えてくれた。


「じゃあ、僕に一杯ごちそうさせてください。みゆき先生に僕と同じものをお願いします。」


「え?‥あ、ありがと。」


「わかりました」と言って、康介さんの振るシェーカーの心地好い音が店内に響く。


やっぱり康介さんはステキ‥。