ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「おめでとうございます!」とバーテンダーの三人が頭を下げた。


‥保育士に転職しただけで、ちょっと大げさじゃない?


私は一人、苦笑いをした。


「もしかして正直先生もCOCOROの常連さんなの?」


「はい、いつも閉店間際に来ていたので‥。」


正直先生の登場にテンションが下がった私は、美和先生と正直先生の会話をサラッと聞き流していた。


「そうなんだぁ。‥あ!もうこんな時間!私、帰らなきゃ!!」


そこに追い討ちをかけるように、突然美和先生が席から立って言った。