ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「あれぇ?正直先生じゃん。二次会は?もう終わったの?」


美和先生も驚いて正直先生を見た。


「‥すみません、抜けて来ちゃいました。皆さんには僕がここに来たことは内緒にしてもらえますか?」


正直先生は申し訳なさそうに頭をポリポリとやった。


「山下さん、こんな早い時間に珍しいですね。」


「はい。例の転職が決まったので、皆さんに報告しようと思って。」


康介さんの穏やかな問い掛けに、正直先生が照れくさそうに答えた。