ラブ・ストーリー～可愛くない女～

「ほらほら、人の話で盛り上がらないで自分達の話をしなさいよ。正直先生の好きな女性のタイプとかさぁ。」


「あ、それ聞きたい聞きたいっ！」


美和先生が機転を利かせて話題を変え、綾乃先生が場を盛り上げる。


‥なんか、疲れる。


「ぼ、僕ですか？僕は‥“可愛い人”が好きです。」


正直先生はさらに困った顔をして、そう答えた。


‥くだらない。


私は笑顔でみんなの話を聞いていた。