ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「ちゃんと適任の王子様を出してあげるから、お父さんと約束した日時教えてよ。」


秀人の優しい言葉に、ずっと我慢してた涙が溢れた。


「無理やりお見合いする必要はないし、もう何も心配しなくていいよ。」


いつも軽いノリで話す秀人が、ふっと真剣な表情を見せた。


そんな秀人とのやりとりに、私の思考回路は限界だったのか‥本当に秀人の魔法に掛かったのか‥。


私はまたフワフワした空間にいた。


今度は頭だけじゃなくて、体もフワフワする‥。


さすがに‥飲み過ぎた‥。