ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「‥キミの王子様は‥そんなキミのすべてを愛しく想ってるんだけどね‥。」


秀人がボソッと呟いた。


「‥ん?何?」


「そうだ、みゆきちゃん。俺がキミの魔法使いになってあげるよ。」


今度は秀人が瞳をキラキラさせながら言った。


「魔法使い?何言ってんの?」


私はケラケラ笑いながら言った。


「おとぎ話によく出てくるだろ?お姫様の味方の魔法使い!」


「ふふ、私に可愛くなる魔法でも掛けてくれるの?」


私もふざけて秀人を見上げた。