「そ、そんな急な!」


「いいか?俺は“この店を継ぐ意志”のあるヤツにしか店はまかせない。」


‥え?


お父さんは私ではなく、弘志さんをチラッと見て言った。


「みゆき、おまえはとにかく、その男を連れてこい。来なかったら、お見合いしてもらう。」


お父さんはそう言って、ドカドカと奥の部屋に行ってしまった。


「‥もう、あなたがしっかりしないから!」


さゆきは弘志さんに向かって言った。