ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「‥心配しないで?このひまわり組の子ども達が無事に卒園するまでは、何があっても保育士は辞めないから!じゃあ、また明日ね!」


私は笑顔のまま保育室から出で、ドアを閉めた。


‥もちろんだけど‥正直は追いかけてこない‥。


当たり前だよね、私達‥もうそういう関係じゃないし‥。


いつの頃からか弱くなった涙腺からぽとぽとと涙が落ちてきたけど‥。


でも、これでちゃんと“正直先生とみゆき先生”の関係に戻れるかもしれない。


そう思い直して、私は鞄の持ち手をぎゅっと掴んで、歩き出した。