「山下さん‥あなたが背負っている十字架は‥一人で持つには重すぎます‥。お父様ときちんと向かい合って話してみませんか‥?」


康介さんはマルガリータを正直の前に静かに置いた。


「‥父さん。」


正直は意を決したように立ち上がって、真っ直ぐお父さんを見た。


「‥あのとき‥姉さんが事故にあったあのとき‥僕が死ななくて‥すみませんでした。」


正直はそう言うと、床に頭を付けて土下座した。


‥正‥直‥?