ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「‥正直、まだその女に未練があったとは‥。情けない。」


スーツをキリッと着こなした、風格のある人。


正直と少し似ているその人が誰なのか‥私にもすぐにわかった。


「‥父さん‥。」


正直は私を隠すように立ち、そう呟いた。


「みゆきちゃん‥ゴメンね。」


「‥秀人?」


正直のお父さんの後ろには、申し訳なさそうにしている秀人もいた。