「みゆき先生‥。」


美和先生が潤んだ瞳で私を見た、そのとき。


バンっと勢いよく、COCOROのドアが開いた。


「‥良かった、ここにいた。」


「正直先生!?」


「山下さん?」


美和先生や桃香ちゃんの声が響く中‥。


私は力強く抱き締められた。


私を抱き締めたのは‥。


高級そうなスーツではなく、カジュアルで動きやすい服を着た‥正直だった。