「‥ううん、会えたよ。」


私は首を横に振って、美和先生を見た。


「え、それじゃあ‥」


「思いっきり無視されちゃった。」


私が美和先生の言葉を遮ってそう言うと、美和先生は驚いた顔をして口を閉ざした。


「‥ほら、もともと私と正直先生って住む世界が違うって言うか。私なんかには、あんな真っ直ぐでキラキラした爽やかな人は合わなかったんだよ。」


私は少し温くなったカクテルを一気に飲み干した。


「もういいの。これで良かったの。」


感情のない言葉が私から飛び出していく。


美和先生も康介さんも桃香ちゃんも黙って私を見つめている。