ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「みゆき先生、私今日はひまわり組にいるから、主任の引き継ぎの仕事やっちゃって?正直先生、早速私と一緒に子どもを見てもらえますか?」


「はいっ!」


美和先生の指示に、爽やかに、そして嬉しそうに返事をする正直先生。


テキパキと仕事をこなし、的確な指示を出す美和先生こそ、主任に向いているのに‥。


私は自分の不甲斐なさに小さくため息をついて、美和先生に甘えて書類整理をすることにした。


保育室の片隅の机に、前主任の由美先生の几帳面そうな文字が並ぶ書類を広げる。


‥私なんかに主任が務まるのかな。