ラブ・ストーリー~可愛くない女~

「気分悪くなんてないよ!素敵なお姉さんだったんでしょ?私に似てるなんてもったいないよ。」


私は思わず、グッと正直の腕を掴んだ。


「実際、妹達にそんなこと言われたことなんてないし。ってか、言われたら本当に嬉しいと思う。」


何故だかこぼれ落ちそうになった涙を‥正直の細くて長い指が優しく拭ってくれた。


「みゆき先生のそういうところ、僕は好きです。」


そう言って正直はフワッと私を抱きしめた。


ドキドキドキ‥。


聞こえてしまいそうな心臓の音を隠すように、私は正直の胸に顔を埋めた。