私の力ない言葉に、綾乃先生が続ける。


「‥私、自分の感情のために子ども達まで巻き込んでしまいました‥。責任を取って辞職します!」


綾乃先生は頭を上げて、私を真っ直ぐ見た。


「‥綾乃先生が辞める必要ないよ。‥私が辞めるから。」


私は無表情のまま、綾乃先生に言った。


綾乃先生に謝って欲しくない。


だって、これじゃあ私はまるで“悪役”だ。


後輩イジメしてる”お局様“の気分だもん。


最後くらい‥私だってキレイに終わりたい。