「‥みゆき先生、すみませんでした!」


綾乃先生が頭を下げながら言った。


「和樹くんのお母さんに‥城島さんに電話したのは‥私なんです。」


綾乃先生の華奢な肩が小刻みに震えている。


「まさか‥まさか保育園に来るなんて。本当にすみませんでした。」


「‥もう、いいよ。頭上げて?」


私は椅子に深く座ったまま呟いた。


「‥不倫してたのは事実だし。綾乃先生は悪くないよ。」