「正直先生っ!ここにいたんですね!‥あれ?和樹くんの‥パパが、どうしてここに?」


タイミング悪く、綾乃先生が飛び込んできた。


何も知らない綾乃先生の登場で、私達は凍り付いたように動けなくなった。


「‥えっ?これってどういうことですか‥?」


‥私はもう全てを投げ出したかった。


このまま消えてしまえたら‥どんなに楽だろう‥。


逃げるように立ち去った慎也のことが、少しだけ‥羨ましかった。