ラブ・ストーリー~可愛くない女~

私が正直先生にどういう意味か聞こうとした、そのとき。


後ろから聞き慣れた声がした。


振り返ると‥そこには、今一番会いたくない人が立っていた。


「おかしいと思ったんだ、急に連絡が取れなくなったから。まさかこんな若い男と会ってたなんてな‥。」


「‥慎也?」


私がそう呟くと、慎也は正直先生の胸ぐらをグッと掴んだ。


「‥俺の女に手ぇ出してんじゃねーよ。」


いつもの冷静な慎也からは、想像できない姿だった。