ラブ・ストーリー~可愛くない女~

このときを境に、私と正直先生はBAR COCOROでよく会うようになった。


一緒に飲む約束をする日もあるし、偶然会う日もある。


そして‥私は慎也を避けるようになった。


携帯に連絡が来ても無視したり、保育園の玄関で見掛けたら近寄らないようにしたり‥。


正直先生と一緒にいると、“不倫”の罪悪感で胸が苦しくなる。


前はその罪悪感で自分を支えていたのに‥。


慎也との密会が重荷にしか思えなくなっていた。


ー 正直先生と一緒にいたら‥私は変われるかもしれない ー


そんな淡い期待も持ち始めていた。