―わたしは、母親から暴力を受けていた。
わたしは、その暴力に耐えきれなくなり自殺を図った。

しかし、それは失敗に終わった。

おにぃちゃんに見つかったのだ。





『―由梨!なんてことしてるんだ、早く離せ!』

『嫌だ!わたし、もう耐えられない!死にたいの…!死なせて…!お願い、おにぃちゃん……。』


『妹が自殺しようとしてるのに止めない訳ないだろ!?』


『…だってママは…わたしのこと愛してない…』


『…由梨。よく聞きなさい。』

おにぃちゃんは、わたしの肩を抱き、諭すような口調でそう言った。