そこでやっと気づいた。 “なぜ、ママから血が出ているのか” “なぜ、おにぃちゃんは何もしないで立ち尽くしていたのか” そんなの、答えは一つしかなかったのに。 わたしは、恐る恐るおにぃちゃんを見た。 そこには、ママを刺したであろう包丁をおにぃちゃんは両手で握りしめていた。