「ママ……?」 そう呼びかけると、ママは握っていた包丁を落とし、わたしに倒れ込んできた。 ―ドサッ 思わず受け止め、ママの背中に手を回した。 そしてまた、異変を感じた。 手が生温かいのだ。 そっと、右の手のひらを見てみると、わたしの手は赤く染まっていた。