兄妹の罪




「依人は黙ってなさい!」



―もう、ママは狂っていた。


ママは近くにあった包丁を握り、わたしの方へと走る。


わたしは…足が竦んで動けない。



“わたし、自殺しなくても死ぬ運命だったんだね。ごめんね…おにぃちゃん。”


わたしは、最期の言葉として、心の中でおにぃちゃんに謝った。