「いって」

「あの、えっと
ごめんなさい!!」

あたしはそれだけ言って
その場から走って逃げてしまった

家に着き
自分がどれだけ柴崎くんに
酷いことをしたかが
わかったが
あの時は驚きすぎて
思わずやってしまった

明日から
会うのが気まづいが
自分の責任だから
とりあえず謝りに行こう

なんて謝ろうか
その前になんて声掛けたら
いいのか
そんなことを考えているうちに
眠りについていた