「待つって言ったのに
抱き締めるとかなしだよな
ごめん」
柴崎くんがあたしを
離そうとしてくれたのに
あたしはなぜか
まだ離さないでほしいと思い
柴崎くんの背中に
手をまわした
「井上!?どーした!?
無理に答えようとしなくて
いいんだよ」
「このままで話したいことがあるの」
「なに?」
「実はね
柴崎くんがそんなに
あたしのこと想ってくれてる
なんて思ってなくて
どーせすぐに飽きるだろーって
思ってたから
嘘の家に送ってもらってたの」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…