柴崎くんは一瞬
寂しそうな顔をし

「お前は俺のこと嫌いだもんな」と
悲しそうに言っていたが
あたしには聞こえていなかった



そのあとは
いつも以上に気まずいまま
柴崎くんはいつもどうりに
あたしを
嘘の家の近くまで送ってくれた