もうだめだ…


こんな空気耐えられない。


私だって、別れてから1年以上未練たらたらだった。



だけど…

だけどけーちゃんに出会って私の世界は一変したんだ。


けーちゃんを傷付けることは許さない。




私は立ち上がる。

「けーちゃん、行こう。」

そう言って店を出た。







けーちゃんは立ち上がると、


「藤堂さん、まだまだちょこを知らないね。」


「へ?」


「ちょこはクールなんかじゃないよ。
 ちょっとしたことで照れたり感動したり。

 甘えん坊だし?」


けーちゃんはクスクス笑って…


「俺の方がちょこを知ってるよ。」




ふわっと笑って店を出た。