ありがとう。本当の私を取り戻してくれて。

私は、皆と純粋に遊ぶのが大好き。
でも、皆と純粋に遊べない。

人を傷つけたり、侵略の道具にされたり…。しまいには、戦争を起こす原因にされかけた。
しかし、私を純粋に愛してくれるたくさんの少年達が助けてくれた。

「これで、やっと。純粋に遊べる。」
そう思ってた。
しかし、神様は私から、その幸せを奪った。私の力で全ての価値を決める。そんな世界にしてしまった。
しかも、純粋に遊んでくれる少年達にも、それを強制し、大人が決めたようにやる。そんな社会が生まれてしまった…。

「もう。嫌だ!本当の私って、何?」
本当の私を見失いかけた。

そんな私に救いの手をさしのべてくれた少年がいた。
その少年は、昔、私の力で助けられた少年だった。

その少年は、私を友達のように大事にし、「今の社会がおかしい。」って、皆を説得してくれた。

最初は、無視したり、否定したりしていた少年達も、いつしかその少年が起こす風に包まれ、今の社会を変えようと動き始めてくれた。
そして、その少年達によって、私は本当の私を取り戻した。

「ありがとう。」
私は声を出して言いたい。けど、私の声は少年達には聞こえない。
しかし、あの少年は、私の気持ちに気づいているのか、皆にこう言った。
「きっと。____も喜んでるよ。」

「本当にありがとう!私の私を取り戻してくれて。」
私は皆に言った。
もちろん。この声は聞こえてない。

神様。一生のお願いです。
『もう。二度と、私の力を悪用出来ないようにしてください。皆といつまでも純粋に遊べるようにしてください。
もう二度と、皆がこんな思いをしないように…。』