鬱女と天然男

「べふっ」

「あっ☆ごめ~んなさぁ~い桐谷さ~ん」

だってバレーボールは…。


必ず私の顔面にわざとボール当てるやつがいるからだ…!!
まあそのぶん…

やり返す!!

私は拾ってきたボールを当ててきたやつの顔面に投げつけた。

「キャー!!いったーい!何すんのよ!!」

「ごめんなさい…わざとじゃないんだけど…。」

はい、わざとですけど何か?

「まぁまぁ、桐谷さんもわざとじゃないんだし…喧嘩やめよ?」

あ、桜木 愛さん。
うわー、いい人ー。いい人すぎて苦手なんだよなこの人。
つかやめよ?って女子が女子に上目されても…

「あっちゃんやーさーしーいー!」

いいのかよ。

「そ、そんなことないよ…」

「照れてるあっちゃんもかわいぃ~!」

あの二人絶対演技で仲良いんだな。
女子はどうせ影でこそこそ陰口言ってんだよ。
あー、やだね女は。

ん?
つかさっきから鼻から…

血が…

「桐谷さん?鼻血でてるよ?きったなーい」

さっきテメェにボールぶつけられた時だわ。
うぜぇ…
さっさと保健室いこ。

「先生。ボールを柴崎 理恵さんにぶつけられたので保健室へ言ってきます」

「は、はぁ?!先生私じゃないしぃ!」

嘘下手だな。
あー、鼻いてぇ…