「嫉妬する場面あった?」
「大有り!」
「嘘だぁ!」
ただ話してただけで嫉妬する場面なんてない!
「はぁ…。知花がいつまでもそんなんなら…俺…大丈夫かなぁ…」
「え?どういう意味?」
「好きだから、他の奴と話して欲しくないって思うんだよ。」
「え?そ…そうなんだ/////」
はっきり言われると照れるな…///////
「まぁ…それは俺の我が儘だから…知花は気にしないで?」
「…あっ、うん…」
気にしないでって言われても…。
だって私と相田君に嫉妬してるんだよね…?
本当に素直だよなぁ。
顔に出るもんね。怒ってる事とか。
「知花ちゃん?何、立ちすくんでるのかな?」
「亜紀ちゃん!」
「湊、落ち込んでるよ。何かあったの?」
「うん。湊が嫉妬だからほっとけって」
「あー。嫉妬?あいつ恋してんなぁ」
「だけどね、亜紀ちゃん」
「んー?」
「何で私なのかなぁ?湊は理由なんてないって言ってたけど…。湊は絶世の美男子じゃん?でも私は平凡で可愛くない女の子だよ?どう考えても湊と私じゃつりあわない」
「知花ちゃん、そんな事気にしてたの?だから湊をフッたんだ?」
「ち…違うって!告白の答えは…そんな事で出したりしないよ…。ちゃんと真剣に考えて出した」
「何で?」
「何でって…。湊は真剣なんだから私だって真剣に答えなきゃ湊を傷つけるから…」
「そこだよ。」
「え?どこ?」
「知花ちゃんは自分より相手じゃん?心が凄い優しい奴だと思う。湊との出会いだって、雨の中知花ちゃんは見ず知らずの湊に飴や傘をあげたんだよね?」
「あっ…うん。でも私…その出来事覚えてなかったんだよ?」
「知花ちゃんにとってその行動は日常茶飯事だったんじゃん?だから覚えてない。でも普通は雨の中に自分の傘をあげれる子はいないよ。そんな優しい知花ちゃんに湊は惚れたんじゃない?」

