そのまま、 少し疲れたかすれた声で 私の耳元で 優しくささやいた。 「春乃。 もう、大丈夫。 『夏樹さん』はもうちょっかい出してこないと思う。 それに、 僕の『昔の女』なんて出てきてもーーー 今、全力で愛しているのは春乃だけだから。」 甘くささやいて 耳元にキスを落とした。 そのキスされた耳元から 熱くなるのが解る。 「はっ。はい・・・」