「日向井の『お嬢様』春乃を嫁がせるのだから 人間性、人望、経済力に、家柄ーーー ソレを見る為に さまざま試させたり調査させていただきました。 そして 検討を重ね 貴方は、『ふさわしい』ということになったのですが… 私としては、つまらないでしょ?」 「いったいどういうーーー」 建志が眉間にしわを寄せる。 「だからーーー すんなり春乃が幸せな結婚って つまらないでしょ? まぁ、 なんていうかーーー 暇つぶしです。」 夏樹は ゆっくりと口元をひいて やんわりと笑ったーーーー。