入学して早々に喋れる人を見つけた。

とても愛想の良い子達でほっとした。
けれど、内心は怯えてばかり。




それから幾週間が過ぎて、最初はあまり交流のなかった子に話しかけられた。


そこでもやはり内心は怯えてばかり。

流石に笑えた。



でも、ふと思った。

『この子は好きかも…』



少し話しただけだったが、明るくて、はっきり喋る子だった。




それからいつの間にか、学校での生活にその子がかかせなくなっていた。
いつも隣にいて、いつも笑っていて。




どんどん時間は進み、5か月もたった頃。

その子とちょっとしたすれ違いをした。



でも、結局はあっちが折れて和解する事が出来た。




そんな出来事があって改めて思ったこと…。


それは…。


ああ、失いたくないな。


というものだった。


一緒に過ごした時間は短いのに、そう思えたことに驚き、また嬉しくも思った。



改めて、友達の有り難さを学んだ。