「なにこれ…?」

朝、私が登校するとあまりにも悲惨な光景が目の前にあった。

ノートがビリビリに破かれていた。
唯一残ったページには『ウザイから死んで』と書かれていた。

「誰が…こんなこと」

探すよりも早く犯人はわかった。

一応、筆跡は解らないようにと変えたのだろう。
しかし、あまりにも特徴的な字を毎日書いている『若菜(わかな)』の筆跡は即席では変えられなかったようだ。

所々分かりやすい部分があった。


「はぁ…」

私はあまりにも幼稚な考えしか思い付かないクラスメート達に同情という名の感情を覚えた。





それでも、どんなにポジティブに考えようとしても辛いというのは変わらなくて。

仲のよかった子達の豹変ぶりに心をえぐられる思いだった。





そんな中。

私はまたストレスで体調を崩した。



朝からだるくて、吐き気もして。
立っているのでさえも億劫で仕方なかった。

病院に行くと、胃腸炎と診断された。



それから一週間吐くという行為が止まらなかった。
一応薬も処方されたが、効いているのか分からなかった。

やっと吐き気がおさまったのは学校を休んで5日目のことだった。




さすがにここまで学校を休んでいると教室には入りずらい。


また休んでもいいかと親に聞くと、これ以上休むと進路にも響くからと断られた。