叶わぬならば

海の泡となって
消えてしまいたい

海へ
帰りたい

暗く
冷たい
海の底で

悲しみも
憎しみも忘れて

人を信じることなく

ただ
ひとりで
静かに
暮らしたい

誰かを
恨みながら
憎しみながら

負の感情を
抱えながら
生きて行くのは
辛いから

温室の箱庭で
ひとりで
静かに暮らしたい

暗く冷たい海の底で