見上げた背中





だけど

そんな俺の願いもはかなく、

西島はすぐに目を覚ましてしまったわけだがっ。




まぁ厳密に言うと...

俺が起こしたんだけどさ。




しばらく教室の掲示物を見たりして
時間を潰していると、

机に肘が当たって
ガタッと大きな音がしてしまった。


「わっ...やべ...」


結構な音がしたから
これにはさすがの西島も気づいたようで、瞳をうっすらと開けた。


「..............」


あれ?でも寝ぼけてる??

また寝んのかな??



なんて、くだらないことを考えつつ

しかし実際このままいつまでも、
というわけにもいかないので

この際せっかくだし
西島を呼び起こすことにした。




今度は耳の近くで、
少し大きめの声で。




「西島~...?おーい...??」





「......ぅよっ!?」