見上げた背中






ガラガラガラ......




「おーぅ。......ってまだ寝てるか」



窓際の一番後ろの席。

俺が受け持っているクラスの......


西島、だよな?



「珍しいな」


西島は授業を真剣に聞いて、絶対に寝たりしない子だと思っていた。

俺の授業だけ?

今度寺田先生に聞いてみるか。



まぁとりあえず
早く起こして帰らそう。





「おーい」

「............」

「西島ぁ?」

「............」



けれど...

一向に起きる気配ナシ。