ヴー...ヴー......


携帯のバイブ音。



「あたしだー」


鳴ったのは柑奈の携帯だった。




「あー、ごめん奈津っ!
あたし、教室戻んなきゃ...。
奈津どうするー?」


どうやら、柑奈は友達に呼ばれたみたい。


「ほんと?
じゃぁ...私はもう少し涼んでいこっかな」

「ごめんね。これ、カギ」

「私もすぐ行くからみんなに言っといて♪」

「りょーかいっ」



制服に着替えて
柑奈は教室に戻っていった。