君色Diary

「葉月のイメージカラーは黄色って言ったでしょ?」


「ん、それは聞いた」


「で、陽向くんは、“緑”色にこだわってる」


「まぁ、さっきから会話聞いてればそうだな」


「黄色と緑色を合わせると?」


「………黄緑色……」



そこまで言うと、空くんはなにかにハッとしたように顔を上げる。

そして“信じられない”とでも言いたげな表情を浮かべると、そっと額を片手で押さえた。



「つまりはだな……」


「うん」


「陽向が緑だと、葉月の黄色と合わさって黄緑色になれるのに、それが恋敵である風見先生だと言われると、嫌で嫌でしょうがないと?」


「そういうことだね」