君色Diary

「でもさ、なんでいきなり叫びだしたんだよ?俺、別に、風見先生の方が、緑が似合うって……」


「わーわーわー!!」



すると、次は不思議そうに顔を上げて。

再び平然と禁句を言いかけたもんだから、あたしは慌ててその言葉を遮った。


あ、危ない……。

また陽向くんが叫びだすところだったよ……!



あたしは陽向くんが叫ばずにいるのを確認すると、ホッと息をつく。

そして、また怪訝な表情をした空くんを見ると、「あのね」と切り出した。



「かざみん先生のイメージカラーが緑だっていう内容の言葉は、陽向くんには禁句なの」


「……は?」



ぼそぼそと小声でそう言えば、さらに怪訝な顔になる空くん。

あたしはそんな空くんに苦笑をこぼすと、「んーとね」と呟いた。